(聞き手:いどばた編集部)
編集部「五嶋さんは、学部の2年生のときに初めて参加されたと聞きました」
五嶋「はい。最初は日本語教師を目指そうと思ったわけではなく、ただ日本語教育の現場に行ってみたいという思いでした」
編集部「そこから今に至る経緯を教えていただけますか」
五嶋「大学院進学を考え始めたとき、VECの活動にまた参加したいと思いました。日本語教育の現場で経験を積みたいと思ったからです。それ以来、VECの活動に定期的に参加するようになりました。大学院の2年生からは日本語学校で非常勤として働き始めましたが、予定がない限り、日曜日はなるべくVECの活動に参加しています。」
編集部「なるほど。VECの活動には、どういった魅力があるのでしょうか」
五嶋「毎回刺激があり、学びがたくさんあることです。特に、参加者との対話を通して学ぶことが多いです。ほかにも、主担当(活動のたたき台を考える役割)になったときは、活動のテーマを決めるのも楽しいです。」
編集部「どんな点を重視してテーマを決めていらっしゃるんですか?」
五嶋「この活動では、後半のみんなで話す時間が一番大切なので、そこで話がふくらむような、内容のあるテーマを選ぶようにしています」
編集部「それは今回参加してみて、実感した点です」
五嶋「よかったです。話しながら、参加者それぞれの違いを引き出して、そこからお互いに学ぶことができれば、と思っています」
おまけ:五嶋さんおすすめの本
『にほんでいきる 外国からきた子どもたち』(明石書店、2020年)
「大学院で子どもの日本語教育を学びたいと改めて思った本です。私が知らない事実がたくさん書いてあり、自分の無力さを感じました。また、日本社会における外国につながる子どもたちの存在について、深く考えるきっかけになりました」