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    神吉宇一先生/武蔵野大学 言語文化研究科 言語文化専攻 准教授。日本語教育学会副会長。今大会では特別開会式典を担当している

     

     

    日本語教育学会の春季大会が、5月20日(土)・21日(日)に早稲田大学で行われます。そのなかで、いくつか新しい試みがあると聞き、学会副会長の神吉宇一先生に詳細をインタビュー。大会に参加する前にぜひご確認ください。


    《聞き手》平井美里/当サイトの中の人。アメリカ横断ウルトラクイズ出場に憧れていた世代。

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    1.開会式がスペシャルバージョンに


     

    神吉 今回の大会は、新しく生まれ変わった「新生・日本語教育学会」のお披露目という位置づけで考えています。いちばんのポイントは、特別開会式典。いままでにない形で工夫した式典を考えています。

    平井 具体的には?

    神吉 特別開会式典に参加すると、特別粗品がもらえます!

    平井 おお!!

    神吉 まあ、たくさん配りますから、高いものではありませんが(笑)。でも、それが抽選券にもなっていて、当たるとさらに???がもらえます!

    平井 それはほしいですね!

     

     


    2.○×クイズで楽しむ!


    神吉 今回は、特別開会式典に出ることで新しいインプットがあってほしい、また「人をつなぎ、社会をつくる」という当学会のステートメントのとおり、参加者同士のつながりをつくりたいと考え、○×クイズをすることにしました。

    平井 ○×クイズ?

    神吉 こんな感じで……

    クイズ大会スライド
    あのオープニングテーマ♪も!

    平井 ぎゃあ! 懐かしい!!

    神吉 これが懐かしい世代がけっこういると思うんだよ。

    ※ 「アメリカ横断ウルトラクイズ」(日本テレビ)は、1977~1992年、1998年に放映された、視聴者参加型クイズ番組。挑戦者は「知力、体力、時の運」を合言葉に、日本一のクイズ王の座を争った。

    神吉 特別開会式典の座席を出身地域ごとにブロック分けして、近くにいる人とチームで○×クイズに挑戦してもらいます。出題は、学会の歴史や現在の状況などから。学会を知ってもらい、参加者同士で少しでもつながりをもってもらいたいと考えています。

     

     


    3.表彰式も変化


     

    神吉 これまで当学会には、「学会賞」「奨励賞」「『日本語教育』論文賞」の3つの賞がありました。今回からは、日本語教育界において長年の業績があり多大な貢献をした個人または団体への「功労賞」、日本語教育学会の学会活動に貢献した個人への「学会活動貢献賞」を新設しました。特別開会式典内で行われる表彰式も、やり方を変える予定です。

    2016年度日本語教育学会 各賞受賞者・受賞論文の発表(PDF)

     

     


    4.告知ビデオで発表者チェック


     

    神吉 広報用には告知動画をつくりました。参加者から投稿を募り、4月30日から1日1本ずつ公開しています。これを見たら「ちょっと聞きに行こうかな」と思うでしょう?

    日本語教育学会2017年度春季大会告知ビデオ①(YouTube)

    平井 実は意外でした。先生方は動画の投稿など苦手なイメージだったので。

    神吉 まずはそういうのを「おもしろい」と思ってくれる人たちからですね。発表者の部分は同じ人が何回か登場しますが、最後の部分は全部変えています。

    平井 こんなバージョンもあるんですね。

    まじパネェっす
    告知ビデオ、まじパネェっす

    神吉 実は、これらを企画して動いている人たちも、新しい取り組みの一環なんです。
    いままで学会の大会は、大学開催の場合、会場校の教員がボランティアで実行委員会を組織していました。今回なら早稲田大学の多くの教職員が、大会の準備や運営に尽力してくださっています。学会側は、大会委員と事務局スタッフが働く。でも「ひらかれた学会」にするために、今回は、特別開会式典の企画のためにもボランティアを募ったんですね。そしたら5人の会員が手を挙げてくれました。1~4の企画は全部5人と僕で考えたもの。みんな超明るくて、おもしろいことが大好きな人たちです。

    「ひらかれた学会」「みんなでいっしょに」と、口で言うだけではなかなか実現できませんよね。行動で見せて「楽しそうだね」と思ってもらいたい。それで、こちらから頼まなくても「楽しそうだから僕らにもやらせてください」という人たちが現れるくらいにしたいんです。そのためには、学会自体が変わっていかなくてはいけないと思っています。

     


    5.AIと言語教育について考える特別プログラム


     

    神吉 「特別プログラム」も新機軸です。今回は、人工知能の専門家をお招きし、人工知能研究の現在と言語教育に与える影響や今後の可能性について語っていただきます。

    特別プログラム「人をつなぎ、社会をつくる-日本語教育の現代的可能性を拓く:人工知能との対話」(PDF)

    神吉 それから、今大会ではオンラインでの事前登録を開始しました。予稿集も紙版をなくして、参加者は電子版をダウンロードできるようにしました。

    平井 電子版だと検索機能が使えて便利ですよね。

    神吉 そう、検索して読むよね。1ページ1ページ見ませんよね。
    新しいことはそんなところかなあ。とにかくね、特別開会式典に参加したら何かもらえる、というのをぜひ広報したい! 特別粗品は強気に500個用意しました!

    平井 それは強気!

    神吉 ここを読んでいる会員のみなさん、ぜひ特別開会式典から参加してください。

     

     

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